交流人口を拡大したい
美祢市美東町大田の田津地区は高齢化が進んでいます。田や畑が多くありますが、後継者がいないという課題を抱えています。
このままでは耕作放棄地がたくさん出てくる可能性があると考えていました。農地が荒れたら集落の環境が悪くなり、住むことが難しくなる恐れもあります。
将来のことを思うと、農地を守るベースを作らなければならないと思いました。
そんな時に同じ地区に住む大熊工業の会長ら、住民有志で話し合い、アグリ事業部を立ち上げて、農地を守る活動ができないかということで話がまとまりました。
事業を始めるにあたって、ここにない作物にチャレンジしようということになり、いろいろな場所に視察に行きました。
その中で、健康的な食品で、加工品にもしやすいにんにくを作ってみようということになりました。
事業開始の際には、地元の人たちから「後継者がおらず、このままでは耕作放棄地になってしまう。うちの田や畑を使ってくれないか」という要望もたくさんありました。
現在は2ヘクタールでにんにくを栽培し、徐々に面積を広げながら、「秋吉台にんにく」の一大産地化、6次産業化を実現しています。
障害者に農作業を担ってもらう「農福連携」、農業体験や観光農園、収穫体験イベントの開催、カフェの開設などを通じて、田津地区の交流人口を増やす試みも始めたいと考えています。
田津地区が活性化され、住みやすい地域になることを願っています。